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トラベラーズ ノート まくら木日記

日記・雑記・駅々めぐり。

#055 原田駅

はるだ:JR鹿児島本線/筑豊本線

  鹿児島本線の門司港から鳥栖までの区間には、近年(昭和末期~平成)に開業した駅が非常に多いのですが、原田は明治22年の開業時から存在する駅です。折尾で分かれた鹿児島本線と筑豊本線が再び出会う駅で、筑豊線は行き止まりの0番線から発着します。

  炭坑路線として隆盛を極めたという筑豊線も、今やその時代は遠く、また飯塚方面から博多へとショートカットする篠栗線が通じた(1968年)ことで、桂川~原田間は存在意義を失いました。それでも、1985年までは筑豊線経由の特急も運転されていましたが、現在では普通列車5往復が走るのみ。博多からほど近い場所にもかかわらず、九州有数の閑散区間となっています。

数少ない筑豊線列車が0番線から発着(06.8.2)
原田1


  鹿児島線の特急は停車しませんが、上下各2線が設けられ、列車の待避ができるようになっています。快速が停車しますが(90年の時刻表では通過していたので、停車するようになったのは比較的近年のことでしょう)、他の快速停車駅と比べて利用者は少ないので、特急待ち待避のための停車という意味合いが強いのでしょう。

  ちなみに、九州には「原」と書いて「はる」と読む地名が多く、この原田も読みは「はるだ」です。

特急は通過するが「鹿児島・長崎」の文字が(06.8.2)
原田2

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#054 東別府駅

ひがしべっぷ:JR日豊本線

  別府湾に沿って南北に伸びる温泉街別府の市街地を貫く国道10号は、幅が広く車の往来も盛ん。そんな国道から少し入り込んだところに、その喧噪を避けるかのように、木造の駅舎が木々に囲まれ、静かにたたずんでいます。

  この東別府駅は、市街地の南端に位置し、明治の開業時以来という駅舎が今なお現役。隣の別府駅が近代的な高架駅であるのとは対照的です。歴史ある駅舎の多い九州にあって、この駅は、一大温泉地に位置するがためにかえって目立たず、「隠れた名所」のような存在だと感じます。

落ち着いたたたずまいの駅舎(06.8.2)
東別1


  特急は停車しませんが、この古風な駅舎は、ホーム側から見ても貫禄があります。

ホームの様子(06.8.2)
東別2


  これより大分側では、日豊本線は市街地を背にして向きを東に転じ、国道10号と並んで別府湾沿いを進んでゆきます。南側には、お猿で有名な高崎山などの山々が迫ります。

海岸から大分方を望む(06.8.2)
東別3

#053 大分駅

おおいた:JR日豊本線/久大本線/豊肥本線

  大分県の中心駅であり、利用者数は九州でも有数。それとともに、日豊本線に久大線、豊肥線が接続する要衝でもあります。

  駅の構造は、地平タイプの拠点駅としては典型的なものであり、やや古びた鉄筋の駅舎に、4本(7線)のホームがあり、地下通路で結ばれていますが、通路はやや狭苦しい印象です。

  小倉博多方面へは、特急「ソニック」が1時間2本の運転。速達タイプなら80分弱で小倉に達します。一方、宮崎方面へは特急「にちりん」が発着。「ソニック」が883,885系といった新型車で運転されるのに対し、「にちりん」は485系が中心で、本数も半減となります。なお、「ソニック」と「にちりん」は、大分または別府で改札を出なければ特急料金を通しで計算できるという特例があります。これは、本来日豊線を直通していた「にちりん」を分割して、小倉側を大分止まりの「ソニック」とし、「にちりん」の大半を別府以南での運行にしたためです。

国鉄色に戻された485系で運転される「にちりん」(06.8.2)
大分1


  このほか、久大線経由で由布院・博多方面へ向かう「ゆふ」「ゆふDX」「ゆふいんの森」、豊肥線経由で熊本人吉を目指す「九州横断特急」が発着。ただしこれらも、大半が別府を起点・終点としており、大分は通過点のような存在です。このため大分~別府間は、北九州圏を除けば、九州で最も特急の運転頻度が高い区間となっています。

  大分駅周辺では、高架化にむけて工事が進んでおり、06年の訪問時点では、駅南側の線路が撤去されて広大な跡地が広がっていました(下写真)。高架化が完成すれば、このあたりの様相も一変することでしょう。

大分2

#052 阿蘇駅

あそ:JR豊肥本線

  熊本から特急で1時間強、阿蘇山カルデラに位置する阿蘇駅は、阿蘇観光の拠点。阿蘇山上方面へは、駅から南側へまっすぐ登山道が伸びており、駅前から草千里・火口方面へのバスが発着します。火口へはバス40分+ロープウエーで達します。

  阿蘇駅そのものはさほど規模は大きくありませんが、駅舎は豊肥線の観光列車「SLあそBOY号」に合わせたと思われるウエスタン調。観光客の往来が盛ん・・の割には、駅前はどことなく寂れた感があり、やはり昔と比べて、鉄道で観光に来る人は減っているのかなという気がします。

阿蘇駅舎(06.8.1)
阿蘇1


  あそBOYに代わって2006年夏から走り出した「あそ1962」号は、レトロ調にリニューアルされたキハ58系で運転。熊本~宮地間の運転ですが、阿蘇でしばしの停車。利用者も大半がここで下車します。

ホームにとまる「あそ1962」(06.8.1)
阿蘇2


  ちなみに、「あそ1962」を含め、熊本方面からの列車は宮地まで直通します。阿蘇駅は2面2線の駅で折り返し列車はなく、運用上は「通過点」のような扱いです。利用者数そのものも阿蘇より宮地のほうが多く、観光目的で訪れた自分の印象からすると意外です。

#051 八代駅

JR鹿児島本線/肥薩線/肥薩おれんじ鉄道

  熊本県八代(やつしろ)市の中心駅。駅の脇には工場が立ち、臨海工業都市の雰囲気もあります。このあたりが熊本から続いてきた平野部の南端となり、この先球磨川に沿う肥薩線も、元鹿児島本線である肥薩おれんじ鉄道線も、一気に険しい道のりとなります。

  かつては特急「つばめ」「有明」のすべてが停車する主要駅でしたが、2004年に九州新幹線が開通した際、博多寄りに「新八代」駅が設けられ、特急「リレーつばめ」は新幹線との接続を図るべく、新八代折り返しに。しかも、新八代では新幹線との同一ホーム接続を行っているため、特急と普通列車との乗り継ぎには一旦改札を出なければならず、1区間とはいえ利便性は大きく損なわれてしまいました。

  (むしろ、博多方面~「リレーつばめor有明」~熊本~「普通」~八代 という乗り継ぎが一般化しているのかもしれません。ダイヤ的には、そのような接続が図られています。)いずれにせよ、博多と八代を乗り換えなしで結ぶ列車がなくなってしまったことは、以前の八代駅の地位を思えば大きな「凋落」だといえます。

  現在、八代に停車する特急は、肥薩線直通の「九州横断特急」「くまがわ」だけ。長いホームを一気に持て余すことになってしまいました。九州新幹線開通に伴い、かつて特急停車駅だった駅の中では、そのまま新幹線駅となった出水・川内と、新幹線ルートから外れた八代・水俣・阿久根・伊集院が明暗を分けた格好となっています。

かつて「つばめ」が発着したホームに、短編成の普通のみ・・(06.7.29)
八代2


  さらに、八代~川内(せんだい)間は第三セクター「肥薩おれんじ鉄道」に転換され、「鹿児島本線」はここ八代から先で分断される格好となりました。当初鹿児島本線として開業した鹿児島線~肥薩線ルートが、皮肉にもJR在来線として唯一、熊本~鹿児島を結ぶ路線となりました。ちなみに、駅本屋南側の行き止まりホームである0番線は、以前は肥薩線列車用でしたが、現在ではおれんじ鉄道のホームとなっています。

  今も駅はそれなりに活況を呈しており、地元の中心駅としては依然機能していることがうかがえます。ただし、九州新幹線が全通し、新八代が「玄関口」として整備されてゆけば、今後の八代駅の立場は一層厳しくなりそうです。

八代駅舎(06.7.29)
八代1

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