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トラベラーズ ノート まくら木日記

日記・雑記・駅々めぐり。

#044 嘉例川駅

JR肥薩線

  明治の昔に「鹿児島本線」として開業した肥薩線。水俣・川内ルートの開業で山越えローカル線に成り下がって衰退しましたが、時代の波に取り残される格好になったことで、かえって「大動脈」だった往時の面影を色濃く残しています。

  古めかしい駅舎が数多く残る肥薩線ですが、中でもこの嘉例川駅は、1903年の開業時からのもの。実に築100年を超える駅舎です。駅周辺は山間の小さな集落ですが、その中にあってとりわけ存在感を醸します。

肥薩線の盛衰とともに百余年(06.7,31)
嘉例川1


  無人駅ながら、駅舎そのものは手入れが行き届いており、掃き清められた屋敷の中に足を踏み入れるかのようです。

  2004年3月、九州新幹線の開業とともに運行を開始した観光特急「はやとの風」も停車。週末だけ発売される駅弁があるそうです。

  ちなみに、この駅の近くに鹿児島空港があります。距離的には数キロ、目と鼻の先なのですが、全くの別世界。直接連絡するバスもありません。
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#043 門司港駅

JR鹿児島本線

  明治24年に開業した鹿児島本線の起点駅。この駅で目を引くのは、なんと言っても大正3年築という歴史を誇る重厚な駅舎でしょう。駅舎として初めて国の重要文化財に指定されたこの駅舎、ピンクがかった白い壁に青銅の屋根、内装にも上品な雰囲気が随所に見受けられます。

門司港駅舎、正面から(00.5.5)
門司港1


  当初「門司」を名乗り、まさに九州の玄関口だったこの駅も、昭和17年の関門トンネル開通に伴って「門司港」と改称され、流通の中枢から外れてしまいました。さらに同39年には国鉄の関門連絡船も廃止され、門司港はいよいよ、本線の起点とは名ばかりの、枝線の末端にすぎない存在となってしまいました。

  しかし、駅の重文指定を契機に、駅周辺全体を大正調に整備、観光スポットとして売り出し、にぎわいを取り戻すことに成功しました。門司港が人とモノの流れの拠点だった時代を彷彿させます。桟橋エリアからは、対岸に本州、そして関門大橋が望まれます。

  駅ホームも「玄関口」の名残をとどめる立派なもの。改札の正面には、九州鉄道の‘出発点’を意味する「0哩(マイル)」の黒い石碑が誇らしげに立ちます。(ただし、この石碑は昭和47年造。)隣接してJR九州の門司港運転区があり、鹿児島線や日豊線の電車の多くが門司港発着となっています。

幅広のホームに赤い客車(00.5.5)
門司港3


0哩の石碑(00.5.5)
門司港2

#042 門司駅

JR鹿児島本線/山陽本線

  在来線における九州の玄関口、神戸から534kmにおよぶ山陽本線の終点駅です。かつて「門司」とよばれた門司港から来る鹿児島本線に山陽本線が合流する地点であり、古めかしく立派なホームがずらりと並ぶ様が、交通の要所であることを物語ります。さすがに今となっては持て余している感で、長いホームの端のほうは寂れた雰囲気です。

  ここから下関方面へと向かう列車は、駅を出るとすぐデッドセクションを通過し、車内灯がしばらく消えます。これは、九州の路線が交流電化なのに対して本州側が直流であるためです。そこから下り勾配にかかって関門トンネルへと下り、その先はもう本州です。

門司駅名標。海の向こうの「下関」の名も(02.8.5)
門司1


かさの低い「汽車ホーム」(06.7.29)
門司2

お知らせ

  現在、これまで書いてきた九州の各駅の記事に加筆、および写真の追加を順次行っています。これは、今年夏の旅行で改めて訪問した際の新たな観察を反映させるためです。
  このため、記事の内容に投稿日付以降の記述や写真が含まれるケースが生じています。