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トラベラーズ ノート まくら木日記

日記・雑記・駅々めぐり。

#063 長門市駅

ながとし:JR山陰本線/美祢線

  山口県北部に位置する長門市の中心駅。山陰本線に、美祢線(厚狭~長門市)、そして仙崎までわずか2.2kmの山陰本線支線が接続しています。

  こうした交通の要であり、駅構内も比較的広いのですが、駅舎は割にこぢんまりした鉄筋の建物。山陰本線も西側となると、主要駅とはいえども、このくらいの規模となります。

長門市駅舎(01.10.8)
長門市1


構内にて 山陰本線列車(01.10.8)
長門市2


  かつては、山陰本線の西端区間にも特急、急行が運転されていましたが、2005年に特急「いそかぜ」が廃止されたことで、ここ長門市を通る優等列車は存在しなくなりました。現在、山陰本線の普通列車はここでほとんど分断されており、1本の幹線としての山陰本線の存在感は無きに等しくなっています。一方、美祢線と仙崎支線は実質ひとつづきのようになっており、直通する列車が多い。

  2007年夏より、観光列車「みすゞ潮彩」号が下関~長門市~仙崎間で運転されるようになっています。

  過去には、山陰本線の急行「さんべ」が、ここ長門市で分割、一方は山陰線、一方は美祢線・山陽線を経由し、下関で再び併合する(上りはその逆)というダイヤが組まれていました。国鉄時代の急行ならではの面白い列車ですが、一方が途中で遅れたらどうしていたのだろうか? とも思ったりします。
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#062 阿川駅

あがわ:JR山陰本線

  2005年に合併により山口県一の規模となった下関市。阿川はその新・下関市の中でもかなり北方に位置します。(最北はひとつ京都寄りの長門粟野駅。)

  駅は無人ですが、駅舎は比較的しっかりした木造で、駅前の大木と相まってなかなか絵になる風景です。ただし、屋根瓦が3色に分かれているのが何となく奇妙です。

阿川駅舎(02.8.5)
阿川1


駅を出る列車(02.8.5)
阿川2


  駅前にこれといった特色はなく、典型的なローカル駅のたたずまいですが、駅から歩いて10分ほどの所に海水浴場があります。きちんと整備され、眺めもよい海岸でしたが、平日とあってか閑散としていました。

  ちなみに、阿川の下関側の隣の駅が「特牛」。難読駅名として知られる駅で、知識がなければまず正しく読めません。

こっとい駅(02.8.5)
特牛

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#061 小串駅

こぐし:JR山陰本線

  下関側から山陰本線に入ると、しばらく下関近郊エリアを進み、海岸近くを北上して、約40分で小串に達します。

  下関~小串間は1時間1~2本程度の運転ですが、その先小串~長門市間では本数半減、JR西日本ローカル線名物?の「日中月一運休」もあります。つまり小串は、列車運用上「下関都市圏の北限」という位置づけといえます。

小串駅舎(02.8.5)
小串1


  駅を出るとすぐ海。古びた町並みが海岸に沿って連なり、しばらく歩くと海水浴場もあります。これより先、長門二見あたりまで、山陰本線は海岸に沿って走る区間が多くなります。

本州のほぼ西端にあたる小串の海水浴場(02.8.5)
小串2


  ちなみに、私がこの小串を訪問したのは真夏の昼下がりで、太陽がじりじりと照りつける状況でした。今回の写真の写りがぼやけているのは、カメラを誤って接写モードにしていたためですが、それがむしろ、このときの私の心理を絶妙に表現する出来となりました(笑)。

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#060 宇部新川駅

うべしんかわ:JR宇部線

  宇部線(新山口~宇部新川~宇部)は、経路としては山陽本線のサブ路線のように見えますが、もともと軽便鉄道として開業したもので、このため駅間は短く、平均2kmにも満たない。支線ともいえる小野田線ともども、石炭や石灰石を輸送する貨物路線としても発達してきましたが、現在では貨物輸送は減っているとのこと。

  宇部新川駅は宇部市の実質的な中心駅。駅前にはそれなりのにぎわいがあります。「宇部」駅は山陽本線にあり、時刻表の「市代表駅」もそちらになっていますが、かつては宇部新川が「宇部」、山陽線宇部が「西宇部」を名乗っていた時代もありました。

宇部新川駅舎(02.8.5)
宇部新川1


  構内に宇部新川鉄道部が置かれ、小野田線の列車もここから発着します。かつては小野田線本山支線のクモハ42がここをねぐらとしており、一番電車は宇部新川→長門本山、最終がその逆で運転されていました。

早朝の構内には宇部線・小野田線電車がひしめく(02.8.5)
宇部新川2


朝日を浴びて出発を待つクモハ42(02.8.5)
宇部新川3


  宇部新川から隣の居能にかけては、浜側に臨海工業地が連なり、この宇部という都市の特色を物語っています。この居能から小野田線が分かれています。また、宇部新川~新山口間には快速「のぞみリレー号」が2.5往復設定され、最短33分で結んでいます。このあたりはさすが、山口県内有数の工業都市のメンツを立てているのでしょうか。

#059 長門本山駅

ながともとやま:JR小野田線(本山支線)

  小野田線雀田から分かれる、わずか2.3kmの支線。朝夕計5往復のみ、単行列車が運転される路線です。

  その線路が海を前にして唐突に途絶え、脇には車両1両分だけのホーム。長門本山駅に駅舎はなく、簡素なひさしがあるのみ。まさに「乗降所」と呼んでも差し支えないような駅です。

  この本山支線は、旧型電車が最後まで現役で活躍した路線でした。ぶどう色の「クモハ42」が短い距離をのんびり進み、ここ本山駅でそのまま折り返していました。もともと京阪神圏での高速走行のために導入された、「新快速」のルーツともいえる車両でしたが、晩年は海の見えるローカル線で、ささやかに隠居生活を送るかのようでした。

長門本山のホームで折り返しの出発を待つクモハ42(02.8.5)
長門本山1

長門本山2


  約70年にわたり活躍したクモハ42も、2003年3月、ついに引退。私はその前年の8月に訪問しましたが、数名のファン共々宇部新川から乗り込み、長門本山でそのまま折り返しました。最終日には、この小さな駅が大フィーバーになったそうです。

  以後は同じく単行運転が可能なクモハ123形での運転となりました。

  駅の先、道路向こうには周防灘が広がります。もともとこの海岸には海底炭田の坑口があり、本山支線そのものも石炭の積み出しのために引かれた線路だったとのことです。線路が本山駅手前で不自然にカーブしているのも、その引き込み線があった名残だそうです。

駅の向こうに広がる海(02.8.5)
長門本山3


  余談ですが、私が幼少期神戸に住んでいたとき、国鉄の最寄り駅が「摂津本山」という駅で、なぜ「摂津」という言葉がついているのかと不思議に思っていました。後にこの「長門本山」の存在を知り、それと区別するためのものだと知りました。片や東海道本線の駅、片や1日5往復のローカル駅ですが、「本山」つながりで、ある種の親近感を覚えたものです。

#058 雀田駅

すずめだ:JR小野田線

  小野田線(居能~小野田)から本山支線(雀田~長門本山)が分岐する駅。ハの字に開いた線路の間にホームがあり、その真ん中に駅舎が構えます。

  小野田線はクモハ123形の運転が中心。荷物電車などからの改造で、単行運転できることから重宝されています。本山支線は、旧型電車が最後まで営業運転を行っていた路線で、クモハ42形電車が単行で往復していました。その接続駅である雀田では、下の写真のような「変わり種」同士の対面が見られました。

本山支線クモハ42と小野田線クモハ123(02.8.5)
雀田1


  クモハ42は、朝一番の宇部新川発と、最終の宇部新川行きを除いて、5往復中4往復が雀田~長門本山間、わずか2.3kmの区間運転でした。朝夕のみ、「動態保存運転」ともいえそうな存在でしたが、2003年3月に惜しまれつつ引退。以後は、本山支線もクモハ123での運転となっています。

クモハ42を説明する看板(写真は見やすいよう編集)
雀田2

#057 小月駅

おづき:JR山陽本線

  小月駅は下関市内に位置し、2面3線の、山陽線としては標準的な中規模駅。

  夜行快速「ムーンライト九州」を厚狭(あさ)で下車し、普通列車で2駅。まだ夜が明けて間もない小月駅、駅周辺には田畑が広がり、列車が去ると、聞こえるのは虫の声ばかり。駅前に人けもありませんでした。

早朝の小月駅前(02.8.5)
小月1


  とはいえ、広々とした駅前は「街の玄関口」の雰囲気を有しており、朝夕には小月~下関間の区間運転も多いことからして、ラッシュ時にはかなりの利用があるのでしょう。

朝日を浴びてホームに入る普通電車(02.8.5)
小月2


  ちなみに、小月駅の神戸寄り線路沿いに日清食品の下関工場があり、カップヌードルの容器のかたちをした広告塔が立っています。神戸側から「ムーンライト九州」で来た場合、このカップヌードルを見ると「九州近し」を実感する存在です。

#056 下関駅

しものせき:JR山陽本線

  今回より、「駅々めぐり」は本州に移ります。

  下関は本州の最西端に位置する駅であり、関門海峡の本州側の玄関口。山陰本線の実質的な終点でもあります。この西で山陽本線は関門トンネルへと下ってゆき、九州へと向かいます。さらに下関からは韓国・釜山や中国・青島へのフェリーも発着するなど、陸海の要衝として発展してきた都市です。

  門司手前に、直流と交流とのデッドセクションがあるので、直流専用の西日本の電車はすべて下関で折り返します。関門トンネルをくぐるのはJR九州の415系に限られ、以前は新山口まで乗り入れる列車がありましたが、2005年秋の改正ですべて下関折り返しとなりました。このほか、山陰本線の気動車が発着しており、一部は小倉まで乗り入れていましたが、これも同改正で乗り入れが解消されてすべて下関発着に。従って、現在普通列車はすべて下関乗り換えとなります。

  かつては、特急「にちりん」の一部が下関発着となっていた時期もありましたが、現在下関を通る優等列車は九州向け寝台特急だけです。それらの列車は、ここ下関で機関車の付け替えが行われます。

機関車付け替えのため停車する「ムーンライト九州」(05.8.29)
下関2


  下関といえば「ふぐ」でも有名ですが、ご当地では濁らず「ふく」と呼ぶとのこと。(ただし、下関に親の実家のある友人によれば、「そんな呼び方はしない」と。)下関駅には「ふく寿し」等、ふぐにちなんだ駅弁も販売されています。

  駅舎は、戦中以来の三角屋根の木造駅舎でしたが、06年1月に放火されて焼失してしまいました。99年には構内で無差別通り魔事件もあり、重なる悲劇にさらされてきた駅でもあります。

今なき下関駅舎(02.8.5)
下関1

#055 原田駅

はるだ:JR鹿児島本線/筑豊本線

  鹿児島本線の門司港から鳥栖までの区間には、近年(昭和末期~平成)に開業した駅が非常に多いのですが、原田は明治22年の開業時から存在する駅です。折尾で分かれた鹿児島本線と筑豊本線が再び出会う駅で、筑豊線は行き止まりの0番線から発着します。

  炭坑路線として隆盛を極めたという筑豊線も、今やその時代は遠く、また飯塚方面から博多へとショートカットする篠栗線が通じた(1968年)ことで、桂川~原田間は存在意義を失いました。それでも、1985年までは筑豊線経由の特急も運転されていましたが、現在では普通列車5往復が走るのみ。博多からほど近い場所にもかかわらず、九州有数の閑散区間となっています。

数少ない筑豊線列車が0番線から発着(06.8.2)
原田1


  鹿児島線の特急は停車しませんが、上下各2線が設けられ、列車の待避ができるようになっています。快速が停車しますが(90年の時刻表では通過していたので、停車するようになったのは比較的近年のことでしょう)、他の快速停車駅と比べて利用者は少ないので、特急待ち待避のための停車という意味合いが強いのでしょう。

  ちなみに、九州には「原」と書いて「はる」と読む地名が多く、この原田も読みは「はるだ」です。

特急は通過するが「鹿児島・長崎」の文字が(06.8.2)
原田2

#054 東別府駅

ひがしべっぷ:JR日豊本線

  別府湾に沿って南北に伸びる温泉街別府の市街地を貫く国道10号は、幅が広く車の往来も盛ん。そんな国道から少し入り込んだところに、その喧噪を避けるかのように、木造の駅舎が木々に囲まれ、静かにたたずんでいます。

  この東別府駅は、市街地の南端に位置し、明治の開業時以来という駅舎が今なお現役。隣の別府駅が近代的な高架駅であるのとは対照的です。歴史ある駅舎の多い九州にあって、この駅は、一大温泉地に位置するがためにかえって目立たず、「隠れた名所」のような存在だと感じます。

落ち着いたたたずまいの駅舎(06.8.2)
東別1


  特急は停車しませんが、この古風な駅舎は、ホーム側から見ても貫禄があります。

ホームの様子(06.8.2)
東別2


  これより大分側では、日豊本線は市街地を背にして向きを東に転じ、国道10号と並んで別府湾沿いを進んでゆきます。南側には、お猿で有名な高崎山などの山々が迫ります。

海岸から大分方を望む(06.8.2)
東別3

#053 大分駅

おおいた:JR日豊本線/久大本線/豊肥本線

  大分県の中心駅であり、利用者数は九州でも有数。それとともに、日豊本線に久大線、豊肥線が接続する要衝でもあります。

  駅の構造は、地平タイプの拠点駅としては典型的なものであり、やや古びた鉄筋の駅舎に、4本(7線)のホームがあり、地下通路で結ばれていますが、通路はやや狭苦しい印象です。

  小倉博多方面へは、特急「ソニック」が1時間2本の運転。速達タイプなら80分弱で小倉に達します。一方、宮崎方面へは特急「にちりん」が発着。「ソニック」が883,885系といった新型車で運転されるのに対し、「にちりん」は485系が中心で、本数も半減となります。なお、「ソニック」と「にちりん」は、大分または別府で改札を出なければ特急料金を通しで計算できるという特例があります。これは、本来日豊線を直通していた「にちりん」を分割して、小倉側を大分止まりの「ソニック」とし、「にちりん」の大半を別府以南での運行にしたためです。

国鉄色に戻された485系で運転される「にちりん」(06.8.2)
大分1


  このほか、久大線経由で由布院・博多方面へ向かう「ゆふ」「ゆふDX」「ゆふいんの森」、豊肥線経由で熊本人吉を目指す「九州横断特急」が発着。ただしこれらも、大半が別府を起点・終点としており、大分は通過点のような存在です。このため大分~別府間は、北九州圏を除けば、九州で最も特急の運転頻度が高い区間となっています。

  大分駅周辺では、高架化にむけて工事が進んでおり、06年の訪問時点では、駅南側の線路が撤去されて広大な跡地が広がっていました(下写真)。高架化が完成すれば、このあたりの様相も一変することでしょう。

大分2

#052 阿蘇駅

あそ:JR豊肥本線

  熊本から特急で1時間強、阿蘇山カルデラに位置する阿蘇駅は、阿蘇観光の拠点。阿蘇山上方面へは、駅から南側へまっすぐ登山道が伸びており、駅前から草千里・火口方面へのバスが発着します。火口へはバス40分+ロープウエーで達します。

  阿蘇駅そのものはさほど規模は大きくありませんが、駅舎は豊肥線の観光列車「SLあそBOY号」に合わせたと思われるウエスタン調。観光客の往来が盛ん・・の割には、駅前はどことなく寂れた感があり、やはり昔と比べて、鉄道で観光に来る人は減っているのかなという気がします。

阿蘇駅舎(06.8.1)
阿蘇1


  あそBOYに代わって2006年夏から走り出した「あそ1962」号は、レトロ調にリニューアルされたキハ58系で運転。熊本~宮地間の運転ですが、阿蘇でしばしの停車。利用者も大半がここで下車します。

ホームにとまる「あそ1962」(06.8.1)
阿蘇2


  ちなみに、「あそ1962」を含め、熊本方面からの列車は宮地まで直通します。阿蘇駅は2面2線の駅で折り返し列車はなく、運用上は「通過点」のような扱いです。利用者数そのものも阿蘇より宮地のほうが多く、観光目的で訪れた自分の印象からすると意外です。