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トラベラーズ ノート まくら木日記

日記・雑記・駅々めぐり。

[日記] えちご・ながらの終焉

  年末・年始のこの時期、私は「雪見旅」を恒例行事としてきました。青春18きっぷがあるからというだけでなく、以前は仕事柄、まとまった休みがこれ以外になかなか取れなかったためです。

  特に、「距離をかせぐ」旅行スタイルだった20代のころは、夜行快速「ムーンライト」シリーズを重宝しました。新宿~新潟(かつては村上)間の「ムーンライトえちご」、東京~大垣間の「ムーンライトながら」は、何度となく利用しました。これらを使えば、わずか510円の指定席券で宿泊費を浮かすことができ、しかも早朝から深夜まで、18きっぷの有効期間を効率的に使うことができたからです。

  「えちご」には、長らく急行形165系電車が使用されていました。165系の急行としての役割はすでにほぼ失われていましたが、「えちご」用車両にはグリーン車ばりのリクライニングシートが備えられ、快速ながら優等列車の品格を備えた列車でした。初の利用は96年の正月。このときは後述の「ムーンライトながら」がなかったので、こちらは単に「ムーンライト」を名乗っていました。

165系時代の「えちご」
えちご

  それ以降、「えちご」の利用は、これまで実に9回に及びます。直近の07年1月時点では特急形の485系となり、165系時代より走りは静かになりましたが、座席は狭くなってしまいました。

485系「えちご」
えちご485


  「ながら」の初利用は96年12月。私の利用は3回で、「えちご」と比べると少ないものの、東京から大阪方面を目指す利便性もあって、特に18きっぷシーズンにはなかなか指定席の取れない人気列車でした。車両は特急用の373系。快速としては贅沢ですが、特急として見ると物足りなさの目立つ車両です。

「ながら」東京にて
ながら

  「ムーンライト」を名乗る夜行快速はほかにもありますが、毎日運転されているのは、現状この2本だけです。これらの列車は安旅のお伴として、それなりに需要も大きかったと思われます。

  ところが、JR東日本・東海は、2009年3月のダイヤ改正で、これらの列車を廃止(臨時列車化)すると発表しました。これは、東京~九州間最後の寝台特急「はやぶさ・富士」の廃止と同時です。

  JRは利用の減少を理由に挙げていますが(確かに18きっぷシーズン以外にはあまり需要がなかったかもしれません)、やはり大きいのは、夜行列車をなくしたい、会社間の乗り入れを減らしたいという営業サイドの思惑でしょう。

  「ながら」の373系は、特急「東海」として東京に乗り入れていましたが、08年3月に廃止されました。「ながら」をも廃止すれば、JR東海は373系を完全に東日本エリアから引き揚げることができます。

  そうでなくとも、夜行列車の運行のためには余分の人件費がかかったり、それ用の車両を確保することなど、非効率的な面が大きい。JRにとって18ユーザー(または普通運賃のみ)の客は、たとえ大勢運んでもたいした利益の出ない、「うまみ」のない存在。特に「ながら」「えちご」は新幹線とも並走しており、利益率のよいそちらに誘導したいという意向もあることでしょう。

  返りの大きなところに投資を集中して肥え太らせ、役に立たないところはやせ細らせて切り落とす。自由経済の常とはいえ、こうしてもたらされる一極集中が選択の機会をさえ奪うのは、鉄道に限らず世間一般に見られる傾向であり、近年特に露骨になってきたように感じられます。それだけ社会全体に余力がなくなってきていることの表れなのかもしれません。

  3月以降も、「えちご」「ながら」は当面臨時列車として(おそらく18きっぷシーズンを中心に)設定されることになってはいますが、これまで臨時化された夜行列車はほぼ例外なく、次第に運転日を減らされ、いつのまにか完全消滅という末路を辿って行きました。イレギュラーなものをいつまでも存置したくはないというのが営業側の本音であろうことを考えると、両者の将来は暗く、いつか自分にとって、この列車で旅したことが「若い日の思い出」に収まってしまうのかなと思うと、寂しさも覚えます。
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[日記] 2008年統括

  気づけば2008年もあと10日。「今年の10大ニュース」など、1年の総括がなされる時期ですので、私もここで今年の鉄道界を振り返っておきたいと思います。もっとも、私にとってなじみのあるものばかりを挙げるので、かなり偏ったものとなることを予めお断りしておきます。

■ 3月15日 JRダイヤ改正

  なんといっても大きな話題となったのは、「なは」「あかつき」「銀河」といった寝台列車の廃止でした。唯一の寝台急行として、それなりにビジネスユースもあった「銀河」の廃止は、夜行列車がすでに「お荷物」となってしまった現状を物語るものでした。また、「なは・あかつき」が消えたことで、関西~九州間の夜行列車は全廃。来春には、東京発着の「はやぶさ・富士」も廃止されることが決まっており、九州新幹線の全通を待たずして、九州向けの寝台列車は完全に姿を消すことになります。

なはつき2

  新幹線に関しては、着々とN700系が増備される一方、500系のぞみが2往復のみとなり、0系こだまの運用も激減。世代交代の加速を印象づけました。

  この日、放出~久宝寺間の「おおさか東線」が開業。また山陽本線に「須磨海浜公園」「はりま勝原」駅が開業しました。

■ 3月31日 三木鉄道廃止

  厄神~三木間6.6kmの第三セクター路線、三木鉄道がこの日をもって廃止。利用が低迷し、三木市長交代を機に存廃議論が加速。あえなく廃止が決まりましたが、最後は大勢の人々が訪れ、周辺は大いに賑わいました。3両の車両は比較的新しく、うち2両は樽見鉄道・北条鉄道に売却され、12月8-9日に搬出されました。

  同日、島原鉄道島原外港~加津佐間も廃止されています。

080326 (11)

■ 4月18日 0系新幹線、原色車登場

  11月末をもっての定期運転終了が予告された0系車両ですが、最後まで残る3編成が元来の白と青の塗装に戻されることになり、その第一号としてR67編成がこの日から運用に就きました。6月17日をもってすべての0系列車が原色車となり、グレー塗装車はいちはやく姿を消しました。

080503_0a.jpg

■ 6月4日 神戸電鉄6000系デビュー

  神戸電鉄では10年ぶりとなる新車で、初のステンレス車体となった6000系。5月の試運転・6月1日の試乗会を経て4日に営業運転に就きました。カラーLEDの表示器などの新機軸が採用されていますが、現状1編成のみ。

6000系1

■ 10月15日 四国の58系定期運転終了

  めっきり数を減らし、今や全国でも稀少な存在になったキハ58系。四国では数少ないながら予讃線・土讃線で定期的に走行していましたが、この日をもって定期運転を終了。その後国鉄カラーの編成を使用して、リバイバル急行として各地を走ったのち、11月2日に完全に引退となりました。

  新潟エリアの車両は、E120系の導入で撤退が見込まれ、残るは高山本線で平日限定で走るものや、九州の「あそ1962」などのイベント向け列車に限定され、いよいよ風前の灯火になってきました。

四国16

■ 11月30日 0系こだま定期運転終了

  1964年の東海道新幹線開業以来、44年以上にわたって東海道・山陽にその姿を示した0系車両が、この日をもって定期の「こだま」から撤退。最終日が近づくにつれて注目度が増し、見る人、乗る人で大盛況。多くの人々に「超特急」として親しまれた人気の程を改めて示しました。

0系新大阪1

■ 12月14日 0系完全引退

  12月に入り、6,13,14日と、0系は「ひかり」としてさよなら運転。現在すべての「のぞみ」が停車する新神戸すら通過する韋駄天ぶりで、かつての走りを披露。最後は盛大な見送りを受けて、その歴史に幕を引きました。

西明石9347A(1)



  何か思い出せば、また追記します。

[日記] 0系ひかり347号

  11月末をもって「こだま」としての定期運用を終えた新幹線0系ですが、この12月、6,13,14日に「ひかり」としてのさよなら運転が行われます。

  今日6日は、新大阪発博多行き「ひかり347号」の1本のみ。久しく見ることの出来なかった「駅を通過する0系」が見られるとあって、寒波襲来の中、私も西明石駅へ出撃してきました。

  347号の西明石通過は15:15ごろと推定。しかし13:40ごろに到着すると、すでに下りホームには三脚の列ができていました。

  早めに来たのは、14時台前半に来ると見られる、上りの送り込み回送をキャッチするため。ビデオをミニ三脚に取り付け、手にはカメラを構えて、柄にない「撮り鉄」モードで寒風の中待機します。はっきりした時刻が分からないので待つ時間が長く感じます。

  姫路側の直線に、おなじみ丸い流線形が姿を現したのは14:20ごろ。ビデオのスイッチを入れ、撮影しながらカメラのシャッターを切る。向き的にやや逆光ですが、日がかげっていたのが幸いで、まあまあの出来。

西明石回送

  位置を代え、撮影者がずらりと並ぶ中に何とか居場所を見つけて、本命のひかり号を待ちます。普段じっと列車を待つ撮り方をしないので、「撮り鉄」専門の方々の忍耐には敬服します。

  そして15:15ごろ、さきほどの0系が「ひかり347号」となって入ってきます。寒さゆえバッテリーの電圧が不安でしたが、何とか数枚を撮影。しかし後で見ると、シャッター速度に対して露出が確保できなかったようで、全体に暗い写真となってしまいました。下の写真には、Photoshopで補正を加えています。

西明石9347A(1) 西明石9347A(2)

  なにはともあれ、0系のモーターのうなりを間近に聞き、満足感にひたりながら今回は撮影終了。あと15分ほど待てば、続行する500系「のぞみ29号」がキャッチできましたが、冷えた体が悲鳴を上げていたのでここで打ち切ります。

  撮影したビデオを早速YouTubeにアップしました。エンコードの問題か、音が飛んでいるところがありますが、ご了承下さい。



  ※追記:上の動画、アップから2日ほどで1,000再生を超えました。さすがの注目度です。